HIROAHIMA DESIGN CHALLENGE 2021

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「街なか」をピースにするデザイン

HIROSHIMA DESIGN CHALLENGEは、広島県内の事業者が主体的に「デザイン」を活用し、クリエイターと共同で新たな製品やサービスの開発に挑戦するプロジェクトです。

プロジェクトのテーマは「街なかをピースにするデザイン」。

原爆の投下により、壊滅的な状況から復興を成し遂げた平和拠点として世界中から認知される広島県は、これからも平和に貢献していく使命があると考えています。広島のデザインについて考えていくうえでも「平和」というキーワードは不可欠な要素「piece(ピース)」ととらえ、テーマの中心に「peace(平和)」を据え、世界に発信できる街なかの空間や設置物等の開発に挑みます。

MESSAGE

ピースという言葉から「平和」をイメージする人は多いと思います。広島から発せられるピースとなればなおさら平和や反戦といったイメージが強いかもしれません。しかし今回のデザインのテーマは「『街なか』をピースにするデザイン」ですからむしろ「デザインで住みやすく美しい街を作りましょうよ」という広島県からのメッセージにも聞こえてきます。

デザインという言葉も昨今では曖昧でポジティブな捉えられ方だけではなくネガティブに捉える人も少なくありません。自然の中にデザインされた人工物が置かれたりすると「何もしないでそのままがいいのに」とデザインされたものに眉をひそめる人も少なくありません。

この、広島の試みに賛同し参加していただく事業者やデザイナーの皆さんには、まずデザインありきからスタートせず、いい街にとって何が必要で何が不要なものか、から考えていただければよいのではないでしょうか。この街で営まれる生活の中で何が魅力的なモノ・ゴトで、何に人は違和感を感じているかを考えることからはじめてほしいと願っています。

「街なか」を考える上で大切なことが二つあると思います。一つは各々が創造したもの(建物や公共物を含む)双方がコンフリクト(対立)を起こしてしまうこと。よかれと思って作ったもの同士が対立して全体の調和を乱してしまうということです。もう一つは街や社会はインティグレート(統合)されたものでなければならないということです。全体(環境)から生活の部分を考える謙虚な姿勢が必要となります。「街なかの平和」にとって何が最適解かを導き出すことが今回のプロジェクトの鍵だと思います。

人は美しい方に向かって歩んでいく感性を持った動物だと思います。無意識に感じている幸せとは何かを自覚してこのプロジェクトに取り組んでほしいと思います。

審査委員長 深澤 直人

1956年山梨県生まれ。セイコーエプソン、ID Two (現IDEOサンフランシスコ)、IDEO東京オフィス立ち上げを経て、2003年にNAOTO FUKASAWA DESIGNを設立。
人の想いを可視化する静かで力のあるデザインや思想に定評があり、国際的な企業のデザインを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリア、建築に至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。
英国王室芸術協会の称号を授与されるなど受賞歴多数。2018年、「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。多摩美術大学理事。日本民藝館館長。

movie

2021年9月10日(金)に開催された、最終報告イベントのアーカイブ動画です。
約3ヶ月の開発期間を経て実装されたプロダクトやサービスを各事業者から発表します。
第二部(1:48:09〜)は、参加クリエイターによる「クリエイターの視点から語る広島でのデザインコラボレーションの展望」です。
こちらの様子もぜひご覧ください。

products

  • 空きスペースを活用する
    商業空間のデザイン

    事業者:カミハチキテル-HEART OF HIROSHIMA-
    デザインパートナー:U.K Concept&Design 上松 和磨

  • 広島を元気にする
    デジタルサイネージのデザイン

    事業者:株式会社スマートコムシティひろしま
    デザインパートナー:ヒロシマ「 」継ぐ展実行委員会 久保田 涼子

  • 人が立ち止まりたくなる水辺のデザイン

    事業者:株式会社ダイクレ
    デザインパートナー:大田 一朗

  • 川を眺める時間のデザイン

    事業者:RiverDo! 基町川辺コンソーシアム
    デザインパートナー:米田 浩介

  • 多目的防水ボックスのデザイン

    事業者:株式会社ディーネット
    デザインパートナー:iii architects

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